自分でできる!長持ちメンテナンス  -ドブレアストロライン/ Dovre Astroline2 編-

自分でできる!長持ちメンテナンス  -ドブレアストロライン/ Dovre Astroline2 編-

前回の特集の~薪ストーブの煙突掃除をしよう~編で、メンテナンスについて、少しお話しをしました。
薪ストーブや暖炉のシーズンも終わってしまい、ゴールデンウィークは家族サービスで忙しく、今シーズンの薪の調達や準備もしながら。。。と、

薪ストーブユーザーは週末何かと忙しいですよね。
煙突掃除やメンテナンスはシーズン前でいいかな?!。。。と

薪ストーブのメンテナンスをまだしていない方は、梅雨を迎える前までに、薪ストーブ本体のお手入れはしておきましょう。

放置していると、炉内のススが湿気を吸ってしまい、炉内を錆びさせてしまうこともあります。


今回の、モデルは メトス名古屋ショールームのドブレアストロラインです。

 ドブレアストロラインについてはコチラをご覧ください。
 
 
 
 
 

①まずは、炉内にたまっている灰のお掃除します。

鉄(鋳物)は空気に触れているだけで経年変化により錆びます。
ドブレアストロラインの炉内は工具無しでも比較的簡単に分解できます。
たまった灰をキレイに落としましょう。


たまった灰はスコップで取り出し、細かいススは、小ぼうきで、ススを取り払います。 

 
分解の工程は、前回の、ドブレアストロライン/ Dovre Astroline2 編を参考に。

火の粉や熾き火が残ってなければ、掃除機で吸ってしまうのが、一番楽かも。


メトス名古屋ショールームは、ずっとコレを愛用しています。

乾湿両用バキュームクリーナーです。(STIHL(スチール)社/ドイツ)

 
乾いたゴミから汚水まで、難なく吸い込みますので、屋外で芝刈りや薪割りあとのゴミや薪ストーブの灰のお掃除まで・・と幅広く活用しています。


こんなのもあります。

アッシュクリーナー/EP560


家庭用の掃除機につないで、灰をお掃除します。
このバケツに灰がたまる仕組みとなります。
ちょっとお値段が高いのが難点。。。

②続いて、

良く見る、コレです。

薪ストーブの鋳物にもとっても相性が良いのです。
防錆や防湿・清浄効果にとても優れています。
薪ストーブのメンテナンスをする時に愛用しています。
ホームセンターで手軽に手に入ります。
ユーザーさんのなかには、ストーブトップ(天板)や
表面にオリーブオイル(バージンオイル)などを
薄く塗りこみ、独特の光沢や香りを楽しむ方法もあります。
きれいにお使いいただくコツのひとつです。
ニンニク入りのものは、香りがすごいので、ご注意を!


お部屋がお料理店のようになってしまいます。。。


③キレイに、各パーツを磨きます。ひたすら磨きます。
磨いて鋳物を清浄し、保護するのです。
金ブラシや目の細かいサンドペーパーやウェス(雑巾)があると便利です。
ストーブトップ(天板)には、鍋やヤカンの跡がつくこともありますしね。

気合を入れて、ゴシゴシ磨き(削り)すぎてしまうと、
薪ストーブのボディの塗装が剥げてしまうので、ご注意を。
水拭きはご法度です。


④薪ストーブのボディの塗装が剥げてしまったら、お部屋をキレイに養生してから、ドブレ社の純正の耐熱スプレー(LAKTB \5,775 税込)で、最後の仕上に、耐熱スプレーしましょう。


新品のように蘇ります。
ドブレの薪ストーブは、ドブレブラックといって、独特のグレーっぽい色をしてますからね。


⑤ドア廻りなどは、ガスケットロープのチェックもします。
触ってみて、カチカチに弾力がなければ、交換しましょう。
そのスキマから、余分なエアーが侵入し、燃焼に影響してしまいます。

こんな風に紙を挟んで、すぐ抜けてしまうようであれば、交換のタイミングの目安となります。

メトス名古屋ショールームのドブレアストロラインはまだ、1シーズンも焚いていなので、これは、まだ大丈夫でした。

簡単な作業となりますので、ユーザーさんで一度挑戦してみてください。


左:ガスケットセメント DV60/中:S77E(ガスケット用)/右:ガスケットロープ


⑥薪ストーブのガラスドアに煤がついて汚れたら、本体が冷めた状態で、

専用ガラスクリーナーで拭き取ります。
濡れた新聞紙に灰をつけて磨いても初期段階の汚れならばキレイに落ちます。ガラスに煤がこびり付く前に、落としてやるのがきれいにお使いいただくコツです。

 リキッドタイプ(ガラスクリーナー/S82) と ジェルタイプ(ガラス磨き/S84)があります。

左:リキッドタイプ(ガラスクリーナー/S82)/右:ジェルタイプ(ガラス磨き/S84)

ほとんどの汚れは、リキッドタイプで大丈夫ですが、
真っ黒にこびりついて汚れがヒドイ場合には、ジェルタイプのほうがキレイにとれます。

 
⑦これで、冬のシーズンインまで、ひと安心ですね。

⑧これからの季節、煙突トップに鳥が巣を作ることがあるので、焚く前は、煙突も必ずチェックしてくださいね。
また、今回のメンテナンスでたっぷり、油を塗布し保護したので、
シーズンイン前に火をいれると、塗料や油が焼けます。
使用始めは、ボディから煙やニオイがでる恐れがあります。
寒くなるために、よく換気してからご使用ください。 
また、今シーズンも楽しい薪ストーブライフを!!!

さぁ、薪の準備もしなきゃ。。。

つづく・・・